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Webサイトの見た目は ユーザが決める時代に

ギミックや派手な効果にこだわるよりも、ユーザビリティとアクセシビリティを重視したデザインを提案します。

Webサイトのデザインにおける変化

Webサイトを初めてオープンさせる時は、誰もがこだわりのデザインと、色々なギミックを詰め込みたくなるものです。わたしも最初に作ったWebサイトには、知ってる全てのギミックを組み込みました。

それから四半世紀。HTML は HTML5 と CSS3 の時代になり、構造と見た目の分離が進んでいます。また、ユーザ環境でも時計端末から大型テレビまで様々な環境が入り交じるようになりましたし、通信環境も、以前からの有線回線に加えて、比較的不安定な無線回線も幅広く用いられるようになりました。

Webサイトのデザインにおいて、ギミックや派手な効果は依然として魅力的ですが、ユーザビリティとアクセシビリティに重点を置くことも重要です。ユーザがサイトをスムーズにナビゲートし、目的の情報や機能に簡単にアクセスできるようにする必要があります。

HTML5とCSS3の利点

HTML5とCSS3の進歩により、構造とデザインが完全に分離されました。これにより、コードのメンテナンス性が向上し、異なるデバイスやブラウザに対して柔軟に対応することができます。レスポンシブデザインの採用も重要であり、さまざまな画面サイズに対応することでユーザビリティを向上させます。

また、アクセシビリティも重要な要素です。特に視覚や身体に制約を持つユーザにとって、適切なマークアップやアクセシブルなデザインは利用のしやすさを保証します。意味のあるタグや属性の選定、適切な見出しの使用など、アクセシビリティのガイドラインに従うことが必要です。

ユーザのニーズと目的に合わせたデザイン

最も重要なのは、ユーザのニーズと目的を理解し、それに合わせたデザインを提供することです。デザインは一種のコミュニケーションツールであり、情報の伝達やブランドのイメージ構築に大きな影響を与えます。洗練されたデザインと必要な機能のバランスを取りながら、ユーザが求める利便性とエンゲージメントを追求することが重要です。

新しいWebサイトをオープンさせる際にはなかなか気が回らないのですが、過度なギミックに固執せず、ユーザビリティとアクセシビリティを考慮したデザインをオススメしたいと思っています。

ユーザスタイルのカスタマイズ

HTML5とCSS3の進歩により、ユーザスタイルのカスタマイズがさらに簡単になりました。ユーザスタイルは、ユーザが好みの色合いやフォントでWebページを表示するための仕組みです。ユーザは自分の好みに合わせてデザインをカスタマイズできるため、より快適な閲覧体験を得ることができます。

また、最近ではダークモードの人気が上昇しています。ダークモードは、明るい背景色に比べて疲れにくく、目の疲れを軽減するためのモードです。多くのユーザがダークモードを好んで使用しており、Webサイトのデザインにも対応することが求められています。ダークモードに対応することで、ユーザは自分の好みに合わせてWebページを閲覧できるだけでなく、目の負担を軽減することもできます。

さらに、リーダーモードも人気があります。リーダーモードは、コンテンツをより読みやすくするためのモードで、文字の大きさや行間などの要素を調整します。特に視覚に困難さのあるユーザにとっては重要な機能であり、アクセシビリティに配慮したデザインを提供する必要があります。

Webサイトのデザインはユーザが決める

これらの新しいトレンドでは、こだわりのデザインはほとんど無視されます。多くの閲覧者は、制作者のこだわりよりも、自分に心地よい閲覧がしたいのです。ユーザビリティとアクセシビリティを重視して、様々な需要をもっている方それぞれに向けて、最適なコンテンツを届ける事が大事です。

さらに、モバイル回線の発達により、どこでWebサイトを閲覧されるか分からない時代になりました。無線通信は年々高速化されていますが、それでも応答や速度は有線通信に比べて不安定で、ビルの谷間や地下鉄での移動など、一時的に通信が途切れたりする環境で閲覧されることもあります。そうしたケースでも素早く最初の画面が出てくることが重要です。一般的に、6割のユーザは2秒ロード画面が続くと次のコンテンツに言ってしまうと言われています。本サービスは、ユーザの操作に素早く反応して、見たいページを0.01秒でも早く表示するために最適化されています。

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パソコンでは 見るだけ?

論より証拠、まずはこれを見て下さい。

デバイスごとの広告成果をみると、PCからは閲覧しても買わない

これは、とあるPC向けサイトの広告出稿についてのレポートです。歴史は古いサイトで主にパソコンから閲覧するように作られました。近年になってスマホ用にレイアウトを見直しているところです。

このサイトでは、比較的高額な商品のお買い得情報を提供しているため、スマホで見ることはあっても、最終的な購入行動はパソコンで行う人も多いのではないかと考えていました。

しかし、実測してみると、スマホの方が決済端末としても優秀なんですね。決済(コンバージョン)は 98% がスマホで、PCは皆無、という時代になっていました。

もう、スマホファーストどころか、パソコンからの閲覧は「スマホと同じ物が、同じように見える」事の方が大切になってきている気がします。今後は、Webサイトの簡易アプリ化も進むと思われますので、えっとワークでは、PWA という仕組みで、Webサイトを簡易アプリ化してホーム画面に設置できるように拡張を進めます。

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クラシックデザイン

2020年は、twitter・Facebook という2大SNSの「クラシックデザイン(パソコン向けリッチデザイン)」が廃止され、スマホに最適化されたシンプルなデザインに統一されました。

これらのSNSをスマホで使う人は、アプリからアクセスしているように思うので、WebにはPC用のデザインを残しても良さそうに思いますが、やはり「アプリ・Web」「スマホ・PC」との間で、見た目が大きく異なるのは、こんなリピータ率の高いサイトでも良くないという判断なのでしょう。

SNSという複雑なサイトでも、こうしたシンプルデザインを押し進めているのですから、マイナーなサイトは、表示させるメッセージを絞り込んだデザインが効果が高くなります。


もちろん、これらのサイトのデザインには何億円もかかっているので、シンプルでも色々な機能のアイコンが無駄なく配置されていますし、ユーザもほとんどがSNSに慣れているので、記号からでも機能が判断できます。

まして、マイナーなサイトでは、何のメリットがあるのか分からないメニューより、記事を画面一杯表示させましょう。


「一目で分かる写真」と「一言で伝わるタイトル」を心がけて記事を発信していきましょう。

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文字サイズ

このテーマ、環境によっては文字が大きすぎると感じるかもしれません。

この文字サイズは

敢えて大きくしています。


Webサイトは、色々な環境で閲覧されます。文字が大きく映る環境もあれば、小さく映る環境もあります。

2014年に調査したとき、文字が小さくて読むのが嫌になる人はいても、文字が大きくて読むのが嫌になる人は少ない、ということがわかりました。

文字が大きいせいでスクロール量が多くなる場合は、おおよそ、文章が長すぎます。テーマごとに分割するか、もう少しまとめていきましょう。


もうひとつ。これは、ひょっとしたらデジタルネイティブ世代には当てはまらないのかもしれませんが、手書きの手紙や作文では、自信がない時ほど文字が小さくなる傾向があります。

もちろん、小さな文字でスタイリッシュにまとめたページもありますが、小さな文字は、本当に読んでもらいたいのか、疑問に思う事があります。新聞紙面やお菓子のパッケージなど、なんでも、読んでほしい文章ほど大きく書いてあります。

情報発信の頻度を上げて行くには、簡潔に、力強く、こまめに発信していく方がオススメです。

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カテゴリーと タグの使い分け

私も、WordPressを覚えるときに、入門書を何冊も読みましたし、Webサイトも沢山見ました。

公式ページが充実しているのもWordPressの良い所ですが、入門用として読むには少し根気が必要かもしれません。

それよりも「習うより慣れろ」で使えてしまうのが、WordPressの良い所です。


そんなWordPressですが、投稿の属性として「カテゴリー」と「タグ」を設定することができます。この2つは、幾つかの違いはありますが、記事を分類するという用途では同じ側面を多く持っています。

いろいろな本やサイトで、この「カテゴリー」と「タグ」をどのように使い分けるか、色々な解説がされていますが、どうにもしっくりくる説明がありませんでした。

ですから、私は「とりあえず、タグを設定して」とお願いしています。

タグは自由度が高く、また、幾つでも設定できるので、とりあえず設定しておけば、後から分類することも可能です。

タグをつける際は、適度に細かく分けてやると良いと思います。例えば「4K OLEDテレビ」というタグをつけるよりも「4K」「OLED」「テレビ」と3つのタグをつけた方が、後で便利だと思います。

ある程度記事が溜まってくると、よく使っているタグからトップページを自動生成できます。記事が増えるとトップページも変わってきます。逆に、自分がどこに力を入れて記事を書いているかが客観的にわかるので、力を入れたい記事を増やす目安にも使って下さい。

トップページの自動生成は、記事が5つ以上できてから、担当者にご相談下さい。

person holding turkish style tea bag tie

一方で「カテゴリー」のほうは、なかなか難しいです。

技術的に色々な解説があるのですが、技術的な理由はコンテンツを縛る理由にはなりません。

今、なんとなくこれかな、と思っている使い分けは、

  • タグは、何が書いてあるか
  • カテゴリーは、誰に書いているか

ではないか、と思っています。

飲食店であれば「メニュー」や「お知らせ(店休日や割引きなど)」は、カテゴリーで分類して良いように思います。これは「加盟店の皆様へ」といった記事とは根本的に読者が違うからです。

ただ、お知らせの中でも「店休日のお知らせ」と「割引キャンペーンのお知らせ」は、カテゴリーを分けなくても良い気がします。どちらもお客様へのお知らせだからです。もちろん、タグには「店休日」や「割引き」「キャンペーン」のような分類をしっかり入れてください。


「カテゴリー」と「タグ」の使い分けは、考えれば考えるほど難しいです。ですから、まずはカテゴリーは忘れて「タグ」をきちんと設定することを心がけてください。

そして、もっと良い使い分けを知っている人は教えてください!

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目的から 装飾を考えよう

文章の中で大きな文字を使ったり、文字の色を変えたりしたくなることもあります。「メタデザイン」では、特に気をつけて頂きたいのが「文字を大きくしたい」のは目的ではなく結果である事です。文字を大きくしたいと思うとき、その目的は「文章を目立たせたい」事じゃないでしょうか。

特にワードプレスでやってしまいがちな間違いが、文字を大きくするために「見出し」を使ってしまうことです。

文字を大きくするためだけに H2 を指定するのは間違った使い方です。

この「H」は「Header」のHで、メニューにも書いてありますが「見出し」の意味です。目次を作る時の「見出し」に使う文字です。もちろん見出しのつもりで書いている場合は適切なのですが、ただ「文字を目立たせたい」だけであれば…

テキストの設定から文字を大きくして下さい。

ブロックのテキスト設定から「特大」を選んで下さい。

この時「カスタム」はあまりお薦めできません。将来、スマホのトレンドが変わったり、新しいデバイスが出てきたときに、標準の文字サイズが変わるかもしれません。ここで「小」や「特大」を選んでおけば、将来の環境でも「特大」が維持されます。


しかしながら、この「目的」を意識した文章作りを邪魔しているのが、他でもないWordPressのメニューなんです(2020年7月現在)。

テキスト修飾メニューでも「太字」「斜体」といった「結果」で選択するメニューが出ます。

WordPressのメニューでも、目的ではなく結果で選ぶようになっている。

メタデザインを突き詰めるなら、ここでは「強調」という目的を指定するようになっていて、結果として太字になるようになると良いのですが、まだWordPressもそこまで来ていませんが、HTML5 という技術的な標準規格では、数年前からこのような「目的と手段(構造と見た目)の切り離し」が行われているので、そのうちWordPressも追従してくるのではないかと考えています。


ちょっと角度の違う文字強調として「ハイライト」や「文字色」があります。

ハイライトや文字色の変化も使えます。

文字色も、できるだけカスタムカラーを使わず「キーカラー」などから選んで下さい。

この色は「外観」メニューの「カラー」から選択でき、以前書いたページも含めて、一度に色を調整できます。

「外観」の「カラー」から、背景色やメインカラーを調整できる。

色だけデザイナーに相談することも可能です。
(5,000円ぐらいから相談できますが、5万円ほどで、キーカラーとロゴを一緒に考えて貰うと割安かもしれません。)

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メタデザイン

カッコイイWebサイトの制作には、当然それなりの費用がかかります。中でもデザイナによるデザインには数十万円から数百万円の専門的技術料がかかります。

これは至極当然のことですし、相場や作業料と比較しても、当然の金額だと思います。

その「デザイン料」を、えっとワークでは思い切って0円にしてみました。つまり、お化粧としてのデザインは行わない、という割り切りをしたのです。

その代わり、コンテンツの構造をきちんと分類し、未知のデバイスにも柔軟に対応できるような「メタデザイン」の手法を導入しています。

数百万円かけてデザインされたWebサイトは、将来修正するにも費用がかかりますし、作り直すとなればもったいないことになります。

メタデザインなら、この瞬間では「おしゃれで盛りだくさんの」ページを作る事はできません。これまでのWebサイトの資産を活かしつつ、10年後も見劣りしないデザインを保つことができます。

2022/6/25 追記

トレンドが変わってきたので、無意味に入っていた「それっぽいアイキャッチ画像」を削除しました。特にリピータさんへは、無駄な画像は要らないし、その分早くページが開く方が大事だと思います。特に電波があまり強くない所では速度を優先すべきですよね。

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